聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                      マラキ書 1章

「『わたしはあなたがたを愛している。』と主は仰せられる。あなたがたは言う。『どのように、あなたが私たちを愛されたのですか。』と。」
                      (マラキ書 1:2)

旧約最後の預言書の著者マラキについては、彼の預言以外には何も知られていません。預言の内容からすると、彼はエズラやネヘミヤの少し前に活動したのではないかと思われます。その頃、帰還民は、バビロンから帰って主の宮の再建に取り掛かったものの、いろいろな妨げに遭って、気落ちしていました。マラキは彼らに神の愛を伝え、彼らの罪を指摘して悔い改めを勧め、神の救いを告げました。彼はまず祭司たちに悔い改めを迫りました。主の民の生活は主との関係によって決まりますが、主のことについて彼らを導くのは祭司たちでした。彼はまず「わたしはあなたを愛している。」と言われる主のことばを伝え、彼らが主の民として立つ土台を与えようとしました。しかし祭司たちは主に向かって「どのように、あなたが私たちを愛されたのですか。」と問い返しました。愛すると言われたことにたいしては、感謝し愛をもって答える以外に道はありません。説明を求めたり愛のしるしを要求するのは不信の現われです。彼等は主にたいする尊敬を欠き、総督に差し出すのさえはばかるような傷物を主へのささげものとし、それなのにつとめは果たしていると言い張っていました。宗教的形式は守っても心から主を愛し敬い大事にする姿勢は見られません。こんな姿勢を受け入れられるか、と主は問われるのです。私たちの主に対する姿勢にもこういう姿勢が隠れていないか、反省を迫られます。

                           唄野隆



Copyright© Sakai Ohama Christ Church All rights reserved.