聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「私たちを追う者は、大空の鷲よりも速く、山々の上まで追い迫り、荒野で私たちを待ち伏せた。」(哀歌4:19) 今日の哀歌4章では、エルサレムに下った神様の裁きがどれほど徹底したものであったのかということが主に謳われています。 1節の冒頭では、金が曇るという実際にはあり得ないことが譬えとして用いられ、神様の裁きはそれまででは考えられない事態をもたらすということが示唆されています。 3節から10節では、敵に包囲されたエルサレムを襲った飢饉がどれほどひどいものであったかが謳われています。10節のやさしい母親であった者が自分の子どもを煮て食べた、という衝撃的な出来事は、人間はいざとなったら何をするかわからない、ということ、普段は表には出て来ていないけれども考えられないような罪深さを持っているということを示しているように思われます。そのようなものも含めて、全ての罪が赦されているということがどれほど大きな恵みかを覚えて感謝すると共に、私たちも、自分は大丈夫、自分はこういうことだけは絶対にしない、などとは言い切れない者であることを忘れず、不用意に誘惑に身を晒すことをしないように心しましょう。 しかも、世の終わりの時の裁きは、この時、エルサレムの人々が経験した事態よりももっと深刻なものなのです。また、19節などで示唆されているように、どんなに逃げようとしても逃げ切ることのできないものなのです。そして、イエス・キリストを信じて、罪の赦しをいただかない限り、人はみなそのような裁きを受けることになるのです。そのことを覚えて、自分自身の救いを確かなものにし、さらには、周りの愛する方々に救いを宣べ伝えて行く者とならせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |