聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                         哀歌 5章

「なぜいつまでも、私たちを忘れておられるのですか。私たちを長い間、捨てられるのですか。主よ。あなたのみもとに帰らせてください。私たちは帰りたいのです。」
       (哀歌 5:20,21)

哀歌の最後は主に祈り訴える祈りの歌です。哀歌作者は「主よ。私たちに起こったことを思い出してください。」と歌いだし、“自分の相続地は他人のものとなり、水や薪を手に入れるのにも金を払わなければならず、奴隷たちに支配され、ひどい苦役に服さなければならない”と苦しみを訴えましたが、主に訴えているうちに、それが先祖たちの罪によることだと認めるようになってきました。しかしなお、“それは先祖たちの罪であって、彼らは死に絶え、今、自分たちがその責めを負っているのだ”と思っていました。イスラエルの罪を認めるようになっても、まだ、それは先祖の罪であって、自分の罪と認めるところまで行っていません。しかし、彼はなおも続けて主に訴えました。“私たちは飢え、指導者たちは軽んじられ、若者たちは労役を強いられ、年よりも若者も楽しみを奪われています”と訴えているうちに、自分たちの罪を認めるように導かれていきました。「ああ、私たちにわざわいあれ。私たちが罪を犯したからです。私たちの心が病んでいるのはこのためです。」と自分自身の罪を告白しました。そのとき、彼は主を見上げ、「ああ、なぜいつまでも、私たちを忘れておられるのですか。私たちを長い間、捨てられるのですか。主よ。あなたのみもとに帰らせてください。私たちは帰りたいのです。」と祈りました。主を見上げ、自分の罪を告白し、主に祈ることが救いの原点なのです。

                          唄野隆



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