聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 哀歌 4章 「私の民の娘の咎は、人手によらず、たちまちくつがえされたソドムの罪より大きい。」 (哀歌 4:6) 哀歌作者は、「ああ、金は曇り、美しい黄金は色を変え、聖なる石は、あらゆる道に投げ出されている。」と、捨てられた金になぞらえてイスラエルの惨状を歌います。イスラエルは、町が焼かれ、敵に撃ち殺されますが、民自身が腐りきっていたのです。“動物でさえ母親は子に乳を飲ませるものなのに、イスラエルの母は子にパンを与えず、自分が飢えると子を煮て食べるほどになり、かつては雪のように白くきよらかであった民が、今はソドムの罪よりもひどい罪を犯し、黒く干からびた枯れ木のようになった”と嘆きます。そして、「それは、その預言者たちの罪、祭司たちの咎のためである。」と、預言者が神のことばを語らず、祭司たちが主に仕える道を教えなかったことを責めます。イスラエルが主を尊ばなくなれば、尊敬を失い、世界の民から疎まれ、受け入れられなくなって当然です。“もう終わりだ、その終わりは近い”と哀歌作者は嘆き、“そのさばきは主から出ている、主ご自身が主の民に対して、怒り、打たれるのだ”と告白しました。じっと、自分たちの置かれている惨状を見つめ、それが、自分たちの罪のためであり、その罪は、主のみことばを聞かず、主の道を無視したからである、とすなおに認めたのです。そのとき、突然、彼は主の救いのことばを聞きました。「シオンの娘。あなたの刑罰は果たされた。主はもう、あなたを捕え移さない。」主の救いは、主のめぐみから、一方的に、突然、与えられるのです。罪人にさえ。感謝です。 唄野隆 |