聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「『ひたすら神にお願いし、おのおの悪の道と、暴虐な行ないとを悔い改めよ。』」(ヨナ3:8) 今日のヨナ書3章では、ヨナが今度は神様の命令に従って、アッシリヤの都ニネベに行き、そこでニネベの滅亡を予言したこと。それを聞いて、ニネベの人々が悔い改めたことが語られています。 昨日の2章で見たように、激しい嵐の中で海に投げ込まれ、死ぬ寸前であったヨナを、神様は不思議な方法で救って下さいました。ヨナは死ぬ寸前になってようやく悔い改めた、そういう人物でした。しかし、今日の3章1節で、神様はそのヨナにもう一度、使命を与えて下さいました。 罪にまみれ、滅びるばかりであった私たちを神様はイエス・キリストの十字架のゆえに救って下さいました。そのことだけでも、もう感謝しきれないほどの大きな恵みですが、その上になお神様は私たちに貴い使命・役割を与えて下さるのです。感謝して、神様に応えて与えられた使命・役割に励ませていただこうではありませんか。 ヨナは今度は、神様の命令に従って、ニネベの人々に神様からの裁きが下ろうとしていることを預言したところ、ニネベ中の人々は心から悔い改めます。7節や8節では、人間だけでなく、家畜までもが悔い改めに参加させられていることが描かれていますが、古代中東世界ではしばしばこういうことが行われていたようです。 ニネベの人々の悔い改めは、唯一、真のイスラエルの神、主、だけを神とし、永遠の命に与かるというようなものではなく、自分たちの国や町が滅ぼされることのないように自分たちの行いを反省し、変わって行くことを決心するというようなものでした。しかし、6節から8節を見ますと、彼らのひたむきな様子を知ることができます。それに比べて、それよりももっと深く、完全に罪を赦され、永遠の命に与からせていただいている私たちはどれだけ真剣に神様の前にへりくだり、自分の罪を憎んでいるでしょうか。もう一度、自らの在り方を顧みさせていただきましょう。 中谷建晴 |