聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「あなたは私のいのちを穴から引き上げて下さいました。」 (ヨナ2:6) 神様に背いて船でタルシシュに向かったヨナは、激しい嵐の中、海の中に放り込まれましたが、大きな魚に飲み込まれたおかげで、溺れ死なずに済みました。その魚の腹の中でヨナが神様に捧げた祈りが今日のヨナ書2章です。 2節の「よみの腹の中」、5節の「深淵」、6節の「山々の根元」 という言葉はヨナが死を覚悟したことを表現しているようです。 しかし、神様は大きな魚に飲み込ませる、という想像を越えた方法で、ヨナの命を救いました。神様の助けは人の思いを越えた方法でやって来ます。私たちは、神様の方法を自分で勝手に限定してしまい、あの可能性も駄目になった、この可能性も失われた、だとするならば、もうどこにも解決があるはずはないと、絶望してしまってはいないでしょうか。神様は無限の方法をお持ちであること、神様は必ず、その愛する者を助けて下さることを信じ抜いて、その用意して下さっている助けに与かる者とならせていただきましょう。 命が助かったこと以上に、ヨナにとって大きかったことは、神様に背き、神様から逃げようとして、大変な目に会ったヨナを神様が見捨てずに、救って下さったことではなかったかと思われます。そのことが9節の感謝の祈りへとつながっていると考えられます。 神様は神様に背き、そのために大変な目に会った者をも、自業自得だ、と見捨てられるようなことはなさらないのです。何と感謝なことではないでしょうか。その神様の愛に応えて、ヨナが9節で歌っているように、主の前にへりくだり、その主の愛に応えて生きる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |