聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「しかしヨナは、主の御顔を避けてタルシシュへのがれようとし、立って、ヨッパに下った。」 (ヨナ1:3) 今日からヨナ書です。ヨナは紀元前800年前後に活躍した預言者です。 2節のニネベはアッシリヤの都です。ヨナはそのニネベの町に行って、神様の言葉を語るように命じられましたが、3節を見ますと、ヨナがその神様の命令に従わず、逃げ出そうとしたことがわかります。アッシリヤはイスラエルを脅かす国でしたので、そのアッシリヤのためになるようなことはしたくない、と思うのはごく自然なことであった、ということが言えるでしょう。 タルシシュというのは、現在のスペインのことですから、ヨナは神様から命じられたのとは、全く正反対の方向に逃げようとしたわけです。 しかし、4節以降で、そのタルシシュ行きの船が大変な嵐に巻き込まれたことが記されています。船に乗っていた人々の殆どは、生ける真の神様、イスラエルの神、主、を信じていたわけではありませんが、この嵐を神様からの罰だと考えました。7節から10節で、ヨナが主に背いたことが、この嵐の原因であったことが明らかにされてしまい、15節で、とうとうヨナは荒れ狂う海に投げ込まれてしまいました。すると嵐は静まりました。 神様は全世界の全てのものを支配しておられるお方ですから、私たちがどんなに逃れようとしても、逃れることはできません。また、積極的に悪を行わなくても、神様の御心を知りながら、それに従おうとしないことも罪なのです。私たちも、神様の御心を知りながらも、それを無視したり、それから身を遠ざけようとしているようなことはないでしょうか。そこには祝福はありません。そうではなくて、御心に従い、主の祝福に与かる者とならせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |