聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ヨナ書 4章 「まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。」 (ヨナ書 4:11) ヨナの預言を聞いてニネベの人々は悔い改め、主はわざわいを下すことを思いとどまられました。ヨナは機嫌を損ねました。イスラエルの恐ろしい敵となるアッシリヤが滅びを免れたのは苦々しいことですし、ニネベの滅びを預言した預言は成就せず預言者としての面子は丸つぶれだからです。ヨナは、死んだほうがましだと毒づき、ニネベの東に仮小屋を建て、そこで何が起こるかを見きわめようとしました。未練がましくまだニネベの滅びがあるかもしれないと思ったからでしょうか。日照りが強かったので、主は、一本のとうごまを備え、その葉を彼の頭の上の陰とされました。ヨナは非常に喜びました。翌日、主は一匹の虫にとうごまを噛ませ、とうごまを枯れさせられました。日照りは強く、ヨナは、生きているより死んだほうがましだ、と主に苦情を申し立てました。主は「このとうごまのために、あなたは当然のことのように怒るのか。」と問われました。ヨナが、当然だ、とふてくされると、「あなたは、自分で骨折らず、育てもせず、一夜で生え、一夜で滅びたこのとうごまを惜しんでいる。まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。」と答えられました。主の大きな愛を悟らせたいとの主の忍耐強いお導きに感動します。主はさらにその努力を続け、自分たちだけを選民とする偏狭な愛国心を乗り越え、すべての人を愛される主の大きな愛を知らせるために、イエス・キリストによる救いを与えてくださったのです。感謝です。 唄野隆 |