聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                         ヨナ書 2章

「ヨナは魚の腹の中から、彼の神、主に祈って、言った。」
                       (ヨナ書 2:1)

 ヨナはイスラエル人でした。イスラエルを愛し、イスラエルの脅威であったアッシリヤの滅亡を願っていました。ですから、彼らの悪が伝わってきたから彼らに警告のことばを伝えよ、という主の召しを聞いたとき、主の御顔を避けて、タルシシュに逃れ、アッシリヤがさばかれるように計らいました。主は喜ばれず、ヨナは嵐の海中に投げ込まれました。しかし主は大魚を備えて彼を呑み込ませられました。その魚の腹の中で、彼は自分自身の姿に気づき、主を見上げました。彼は主のみことばよりも自分の愛国心を大事にしたのです。それは覚悟の選択でしたが、確信と平安がありませんでした。主に逆らっているという不安、主のさばきを受けているという恐れ、主から引き離された寂しさに捕らわれている自分自身に気づいたのです。そこで、彼は、本心に立ち返り、「私はあなたの目の前から追われました。しかし、もう一度、私はあなたの聖なる宮を仰ぎ見たいのです。」と祈りました。そのとき、彼は、彼の祈りが主に届いたことを知りました。“主は聞いてくださった、答えてくださった”と叫び、「むなしい偶像に心を留める者は、自分への恵みを捨てます。しかし、私は感謝の声を上げて、あなたにいけにえをささげ、私の誓いを果たしましょう。救いは主のものです。」と信仰を告白し、献身を誓いました。そのとき、主は、魚に命じて、ヨナを吐き出させられました。主は、ヨナを、自分の愛国心よりも、自分の確信よりも、主を畏れ主みことばに従う者に造り変え、改めて彼を遣わされるのです。主の召しに変わりはありません。

                             唄野隆



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