聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、主に立ち返れ。」 (ヨエル2:13) 今日のヨエル書2章では、やがて来る神様の裁きが預言されると共に、主のもとに立ち返るように、そうすれば神様が豊かな祝福を与えて下さるから、と悔い改めへの呼びかけがなされています。 ヨエルの預言は大変な数のいなごの群れがユダの国を襲い、作物が食い荒らされるという大災害がその背景にあるわけですが、2節から11節では、やがて神様の裁きの時に、攻め寄せて来る軍隊の様子が、そのいなごの襲来の様子に譬えて語られています。 2節や10節で示唆されているように、中近東やアフリカでのいなごの大発生の時には、あまりにも沢山のいなごが空を飛ぶので、昼間であっても太陽が隠れて暗くなる、というようなことがあるようですが、そういういなごの大群に譬えられるくらいの大勢の軍隊が襲ってくる、そして、いなごの大群が去った後には、全てが食い尽くされているように、この軍隊は全てを徹底的に破壊し、国を全面的に荒れ廃らせるということが預言されているわけです。 12節から27節は、悔い改めへの招きと悔い改める者への神様の祝福のお約束です。17節や25節から、これは一度、徹底した裁きを受けた後でのことを語っていると考えられます。 28節以下は、イエス・キリストが復活され、天に帰られた後、聖霊が下ったペンテコステの時のことを預言したものであると考えられています。 私たちは、頑なで本当に辛い所を通るのでなければ、なかなか、悔い改めて神様のもとに立ち返ろうとしないものです。しかし、そこで悔い改める者を神様は喜んで受け入れて下さり、聖霊様を送り、新しい命に生かして下さり、以前にもまして豊かな恵みに与からせて下さるのです。「今となってはもう」とあきらめてしまうのではなく、神様の無限の憐れみとそのお力にすがり、悔い改め、25節から26節で言われているような、失ったものを補ってあまりある思いもしなかった神様の素晴らしい恵みに与かる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |