聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 ヨエル書 2章 「あなたがたの着物ではなく、あなたがたの心を引き裂け。」 (ヨエル書 2:13) はじめの部分は昨日の箇所につづく主のさばきの預言です。いなごやばったの大群が、大軍勢の襲来のようなすさまじさで、イスラエル全土を荒らす情景が生き生きと描き出されています。ヨエルは、その日を災害の日と言わず、「主の日」と言い、それは恐ろしくだれも耐えることができない日だ、と言います。しかし、すぐ続けて、「しかし、今、心を尽くし、断食と、涙をもって、わたしに立ち返れ。」と語りかけられる主のみことばを伝えます。「主は情け深く、あわれみ深く、怒るのに遅く、恵み豊かで、わざわいを思い直してくださる」方だからです。ただ、着物を裂く形の上での悔い改めでなく、心を引き裂く、つまり心からの悔い改めをもって主に立ち返れ、と迫ります。主に受け入れられる悔い改めは心からの悔い改めです。彼は、イスラエルに、民をすべて呼び集め、主の祭司たちのとりなしを求め、自分の幸いのためよりも、主の名をもって呼ばれる者たちが諸国民のそしりとなって主の御名がけがされることのないように、主の御名があがめられるために、救いを求めよ、と勧めます。そして、主はご自分の民を愛し、いなごの大群が東の海、西の海で死滅し臭い匂いを吐き出すようにさせて、イスラエルを回復し、豊かな生活を楽しませてくださる、と語り、その後、主の民のすべてが、主を知り、主の霊を受け、預言つまり主のことばを語るようになる、と語りました。それはペンテコステの日に成就しました(使徒2:16)。そして、終わりの日にその完全な成就が見られます。私たちはその日を待ち望みます。 唄野隆 |