聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「わたしはエラムにわたしの王座を置き、王や首長たちをそこから滅ぼす。」 (エレミヤ49:38)

今日のエレミヤ書49章では、6つの国の破滅が預言されています。ここに名前の出て来る国の中で34節以降に出て来るエラムという国は、エルサレムから見ればバビロンよりもまだはるかに遠い所にある国で、イスラエル民族と直接関係があったわけではありませんでした。そういう国の滅亡までが主からの預言として与えられていることは、神様がイスラエル民族という範囲を越えて、全世界を直接に支配しておられることを物語っています。神様は全世界を支配されているお方なのです。にもかかわらず、私たちはしばしば、神様のご支配が自分の身の回りの日常的なことにしか及ばないかのように思ってしまってはいないでしょうか。大いなる神様が私たちの主であることをいつも心に止めましょう。
38節には、そのエラムの地にやがて王座が置かれることが預言されていますが、その通りにやがてバビロンを滅ぼし、ユダヤ人を解放したアケメネス朝ペルシャの本拠地の一つがエラムの地に置かれることになります。そういった意味ではエラムの地は、エレミヤの時代から数十年後には、イスラエル民族の歴史と直接深い関わりを持って来ることになるわけです。ここで、遠く離れたエラムについての預言がされているのにはそういう意味があったわけです。そのように、神様は、私たちの未来をご存じで恵みにつながる伏線となるものを御言葉を通して私たちに与えて下さっているのです。今はわからなくても、御言葉にしっかりつながり続け、やがて神様の意図されていた私たちの思いを越える恵みに与かり、感謝とともに御名を心から賛美する者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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