聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「主が剣に命じられたのだ。」 (エレミヤ47:7) 今日のエレミヤ書47章ではパレスチナの地中海沿岸に住むペリシテ人に対する神様の裁きが預言されています。1節や5節に出て来るガザという地名はペリシテ人たちが支配していた地域のことです。 2節の「北から上って来る水」 とはバビロンの軍隊のことを指し、その水が「あふれる流れになる」とは、バビロンの軍隊が大挙して攻め寄せて来ることを意味していると考えられます。 3節の最後の「父たちは気力を失って、子らを顧みない」とは、バビロンの軍隊があまりにも強すぎて、ペリシテの男たちが家族を守るために戦おうという気にすらなれなくなってしまうことを言っているようです。 4節のツロとシドンというのは、ペリシテと同盟していた、現在のレバノンに当たる地域を支配していたフェニキヤの中心都市ですが、そのツロもシドンも同じようにバビロンに攻撃され、助けにならないことがここでは言われています。 またカフトルとはペリシテ人発祥の地のクレテ島のことで、そこにまで敵の手が及ぶことが予言されているわけです。 5節の頭をそり、身を傷つけるという行為は、ペリシテの人々が深い嘆きを表現する方法です。 このように徹底的な破滅がペリシテの人たちを待っていることがここでは預言されているわけです。しかし、この徹底した裁きは私たちにとって他人事ではありません。私たちもそれ以上の徹底的な裁きを受けるはずの者だったのです。その私たちがイエス様のゆえに救われ、死んだ後に待っていたはずの、その徹底的な裁きを免れるだけではなく、神様からの豊かな祝福に与かる者とされているのです。感謝しましょう。 中谷建晴 |