一日一章　エレミヤ書43章　中谷建晴

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

｢主の御声に聞き従わなかった｣ (エレミヤ43:4)

今日のエレミヤ書43章では､エレミヤを通して語られた神様のお言葉にヨハナンたちが聞き従おうとしなかったことが記録されています｡
占領軍であるバビロンによって任命された総督ゲダルヤが暗殺されたことは､ユダヤ人全体の反逆とみなされて､自分たちもバビロンに連れ去られるのではないか､という恐れにヨハナンたちは捕らわれてしまっていました｡その彼らへのエレミヤを通しての神様からのお言葉は彼らの期待していたものとは全く違うものでした｡そこで､ヨハナンたちは､2節にあるように｢あなたは偽りを語っている｡｣とエレミヤを責め､エレミヤを通して語られた神様のお言葉に聞き従おうとはしませんでした｡
バビロンの軍隊の獰猛さを実際に経験したヨハナンたちが､バビロンを恐れるのはある意味ではもっともなことではありました｡しかし､その恐れのゆえに神様のお言葉を退けるというのは､御心にかなったことではありませんでした｡2節でエレミヤがヨハナンたちのことを｢高ぶった人たち｣と呼んでいることからもそのことがわかります｡自分の側の事情は､たとえそれがどんなになまなましいものであったとしても神様のお言葉を退ける理由にはならないのです｡そういう自分の側の事情のゆえに神様のお言葉を退ける者は､ヨハナンたちがそうであったように､神様が備えて下さっている祝福に与かることができず､却って恐れていた通りのことを経験することになってしまうのです｡私たちはヨハナンたちのようにではなく､ただひたすらに神様を信頼し､神様に従い､神様が備えて下さっている祝福に与かる者とならせていただきましょう｡

中谷建晴