聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「わたしはこの町にわたしのことばを実現する。」 (エレミヤ39:16) 今日のエレミヤ書39章では、とうとうエルサレムがバビロンの軍隊によって攻め落とされたことが主に記録されています。 1年半におよぶ包囲の後、とうとうエルサレム市内にバビロンの軍隊が侵入し、徹底的にエルサレムの町を破壊します。エルサレムの町は預言されていた通り、とうとう壊滅してしまったわけです。 バビロンへの降伏を拒み、あくまで戦い続ける方向に人々を指導してきたゼデキヤ王は4節で書かれている通り、真っ先にエルサレムから逃げ出します。自分一人の身を守るために人々を絶望的な戦いに引きずりこんだゼデキヤですが、5節から7節で書かれている通り、最悪の事態を迎えることになりました。自分で自分を救おうとしても、そこには滅びが待っているだけなのです。 15節以降は、まだエルサレムがバビロンの軍隊に包囲されていた時期のことで、エレミヤが殺されかけた時にエベデ・メレクがその命を助けた38章の9節から13節の出来事の直後のことかと考えられます。エレミヤを助けることは、エレミヤを殺そうとした人達からエベデ・メレク自身が命を狙われることになりかねないわけですが、17節から18節で言われているように、命がけで神様に対する信仰を貫いたエベデ・メレクの命は守られることが約束されるわけです。このエベデ・メレクの姿勢はゼデキヤの姿勢とは実に対照的です。イエス様はマタイの福音書16章25節で「いのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者は、それを見いだすのです。」 とおっしゃっています。私たちは、エベデ・メレクに倣って、キリストに従い、キリストのために命を捨て、そうして真の命に与かる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |