聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「それなのに、あなたがたは心を翻して、わたしの名を汚し」
(エレミヤ34:16)

今日のエレミヤ書34章の1節から7節では、エレミヤが、ユダの王ゼデキヤに、ユダとエルサレムの敗北が決定的であることを預言しています。この預言の言葉は、ゼデキヤ王に、バビロンに降伏しても大丈夫だということを語ったものでしたが、ゼデキヤ王はあくまで戦い抜こうとしました。4節や5節で、王自身の名誉が保たれることがわざわざ言われていることから、ゼデキヤの気持ちの中には、バビロンは反逆を企てた自分が降参しても勘弁してくれないだろう。降参してもひどい目に会わされるだろうという恐れが大きかった、と考えられます。しかし、その恐怖心に捕らわれ、せっかく大丈夫だと語って下さっている神様のお言葉に聞き従おうとしなかったことが、彼を大変悲惨な境遇に落として行ったわけです。列王記第二25章6節を見ますと、ゼデキヤ王は目の前で子ども達を虐殺された上、両目をえぐり出されて、バビロンへ連れて行かれたことがわかります。
せっかく神様が恐れなくてよいと言って下さっているのに、恐れから従おうとしないことは大きな災いをもたらしうるのです。そうではなく、ただ単純に神様のお言葉に従い、祝福に与かる者とならせていただきましょう。
9節からは、エルサレムの人々が、神様の祝福を得よう、解放された奴隷を共にバビロンと戦う兵隊にしようと一旦は奴隷を解放しながら、危機的な状況が去ると、すぐに解放したはずの奴隷を元通りにしてしまったその不真実が指摘されています。神様はそういう自分の都合のよい時だけ、神様の御心というようなことを持ち出すことを忌み嫌われます。そうではなく、どんな時にもただ神様を第一にし、ただ神様に従う者、そうして神様からの祝福に与かる者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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