聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「見よ。わたしはこの町の傷をいやして直し、彼らをいやして彼らに平安と真実を豊かに示す。」 (エレミヤ33:6) 今日のエレミヤ書33章は、30章から続く、イスラエルの回復の預言の最後にあたるもので、特にエルサレムの再建と礼拝の回復に焦点が当てられた内容のものです。 この預言の言葉が与えられた時、4節から5節で示唆されているようにエルサレムの町はバビロンの軍隊によっていつ攻め落とされてもおかしくない状況でした。しかも、1節で述べられている通り、エレミヤは監禁されていました。そういう中で、神様はエレミヤに祝福の言葉を示されたわけです。神様はどんな状況の中にある者をもご自分の目的のために、ご自分の祝福を届ける器としてお用いになろうとされるのです。 神様はエレミヤに、10節で言われているようにエルサレムが、人も家畜もいない廃墟となってしまうこと、しかし、その廃墟から神様がエルサレムを再建され、真実な礼拝を回復されることを語られます。エルサレムが廃墟とされることは、エレミヤにとっても、またユダの人々にとっても大きな心の痛みであったでしょうけれども、それを経て、豊かな祝福がもたらされるというのです。 時として、私たちにもどん底の所を通らされることがありますが、その先には、私たちの思いを越えた豊かな祝福が待っているのです。神様のご計画は私たちの期待や予想の範囲をはるかに越えるものなのです。自分の思い通りに事を進めようと心を頑なにし、いたずらに自分の力で頑張ることなく、また逆境にあっていたずらに悲観的になることなく、主の御心だけがなることを信じ、主に身を任せ、主が備えて下さっている祝福に与かる者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |