聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「あなたの将来には望みがある。」 (エレミヤ31:17)

昨日の30章では、南ユダの回復が予言されていましたが、今日のエレミヤ書31章では主に、北イスラエルの回復が予言されています。
北イスラエル王国はエレミヤの時代から100年くらい前に、アッシリヤという国に滅ぼされ、北イスラエル王国を形成していたエフライム部族を中心とする10部族のうちの多くの人々がアッシリヤの都ニネベなどに連れ去られてしまっていました。ですから、北イスラエル王国はもう消えてしまっていたわけです。しかし、神様は終わりの日には、その北イスラエルをも復興して下さり、7節の3行目にあるように「国々のかしら」にして下さるということが予言されているわけです。神様は跡形もなく消えてしまったような可能性をよみがえらせて下さることのできるお方なのです。
15節のラマとは、エルサレムの北、10km弱の所にある町で、バビロンに人々が捕囚として連れ去られる前に一度、集合させられた場所です。ラケルはエフライム部族の先祖であるエフライムのおばあさんに当たりますので、ここではバビロン捕囚だけではなく、アッシリヤによる捕囚でエフライム部族を中心とした北イスラエルからも多くの人々が連れ去られたことが如何に悲劇的な出来事であったか、ということが表現されているわけです。しかし、16節・17節では、でもやがて神様が、連れ去られた者たちを連れ帰るからもう泣かなくてもよい、ということが言われています。そして、32節以降では、その回復は私たちの思いを越えた、失われたと思っているものよりも、もっと素晴らしいものであることが言われています。
私たちも失われた可能性をいつまでも嘆く必要はないのです。神様はそれ以上に素晴らしい祝福を私たちに用意して下さっているのです。

中谷建晴



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