聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。−主の御告げ。−それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」 (エレミヤ29:11)

今日のエレミヤ書29章では、エルサレムからバビロンに捕囚として連れ去られた人々に当ててエレミヤが書いた手紙の内容と、それに対してシェマヤという人物がバビロンからエルサレムにいる祭司ゼパニヤに当てた手紙の内容が記録されています。
これらの手紙は、エコヌヤ王たち約3,000人がエルサレムからバビロンに捕囚として連れ去られた紀元前597年とエルサレムがバビロンによって徹底的に破壊される紀元前586年の間に書かれたものです。エコヌヤ王と共にバビロンに連れ去られた人々は指導的な立場にある者や、高い技術を身につけていた者たちでしたから、この時期になると、ユダの国はすっかり弱体化してしまっていました。しかし、まだユダの国は残っていましたし、都であるエルサレムもそのままでしたから、捕囚としてバビロンに連れて来られた人々の中には、すぐにでも国に帰ることができるのではないか、という期待を抱く者も多くいたようです。また、そういう人々の期待に応えるような預言をする者もいたようです。しかし、エレミヤはそんなことは起こらない。バビロンで長く暮らすことになるので、そこに腰を落ち着けるように、ということを手紙に書いて送るわけです。エレミヤの預言は、人々の期待に反するものでありましたが、しかし、 10節から14節を見ますと、最後には大きな祝福があることを語ったものでした。
神様の御計画は私たちの期待に反するようなものであるかもしれませんが、しかし、最後には豊かな祝福へと私たちを導くものなのです。気に入らないからといって、神様の御言葉を退け、祝福から外れる者となってしまうことのないように心しましょう。

中谷建晴





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