聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「彼らがうなじのこわい者となって、わたしのことばに聞き従おうとしなかったからである。」 (エレミヤ19:15)

今日のエレミヤ書19章では、陶器が壊されると元に戻すことができないように、ユダの国に取り返しのつかない破滅が神様の裁きとして来ることが預言されています。
今日のエピソードの舞台になったベン・ヒノムの谷は、エルサレムの南側の谷で、その谷の中のトフェテという場所では、バアルという偶像に子供が捧げられていました。南ユダ王国の末期に、信仰復興のために力を尽くしたヨシヤ王は、二度とそのようなことが行われないように、このベン・ヒノムの谷をゴミ捨て場とし、汚れた場所にしてしまいました。
1節には、エレミヤがベン・ヒノムの谷に伴なったのは、民の長老と、年長の祭司たちであったと言われています。ヨシヤ王のあの熱心な宗教改革を経験したこの者たちならという期待があったのではないかと思われます。
しかし、20章の1節から2節を見るとわかるように、彼らは人々を悔い改めに導くどころか、エレミヤをとらえ罰するのです。そして、その結果、正に預言された通りに南ユダ王国とその都エルサレムの破滅は決定的なものとなってしまうのです。
罪を指摘し、悔い改めを求める声に対して、私たちの罪の性質は猛烈に反発をし、その声の主を憎むものです。私たちがそうであったように聖霊様の助けがなければ誰も自分の罪を認め、悔い改めることはできないのです。神様に選んでいただき聖霊様の助けによって、罪を認め、悔い改め、信仰を与えられ、救いに与かる者とされたことを感謝すると同時に、罪を認めようとせず、悔い改めを拒み、滅びに向かう方々のために、聖霊様が心を開いて下さるよう、祈りを積んで行く者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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