聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「今度こそ彼らに、わたしの手と、わたしの力を知らせる。」
(エレミヤ16:21)

今日のエレミヤ書16章では、ユダの国の滅亡が間近に迫っていることと、その徹底的な滅亡が神様の裁きの結果であること、しかし、その後に神様が回復を用意しておられることが預言されています。
まず、1節から9節で、神様はエレミヤに結婚するな、お葬式に行くな、宴会で楽しむようなことをするな、と命じておられます。これは神様の裁きの時、ユダの国の滅亡の時が差し迫ったものであることを示唆しています。私たちも、いつまでも今の世界が続くかのような態度で生活をしてはいないか、もう一度自らの在り方を顧みる必要があるのではないでしょうか。
6節で述べられているお葬式の時に、亡くなった人を悼んで、自分の身を傷つけたり、髪の毛を剃り落としたりするのは、偶像礼拝の延長としての習慣です。それがここで話の前提として語られていることはユダの国の人々の生活の中に偶像礼拝が如何に深く入り込んでいたかを物語っています。私たちも知らない内に、異教的な考え方に染まってしまっていないか、心する必要があるのではないでしょうか。
16節から18節では、徹底的な裁きが下されることが預言されていますが、その前後の14節から15節、19節から21節では、その裁きの後に、イスラエルの人々がもう一度集められ、イスラエルの国が再建されること、さらには、イスラエルの民以外の人々もイスラエルの国に集まって共に真の神様を礼拝するようになることが預言されています。神様は徹底的な裁きを通して、イスラエルの民を清め、本来の目的のために用いようとされているわけです。わたしたちも、神様の御手に自分の身を任せ、徹底的に罪を清めていただき、そうして、豊かに用いられる、多くの人々に祝福をもたらす者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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