聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「もし、あなたが、卑しいことではなく、尊いことを言うなら、あなたはわたしの口のようになる。」 (エレミヤ15:19)

今日のエレミヤ書15章では、前半でユダの国の滅亡が逃れられないものであることが語られ、後半はエレミヤと神様との対話という形になっています。
9節まではエレミヤを通して神様が語られた言葉で、10節はエレミヤ自身の嘆きです。エレミヤは預言者として忠実に神様から託された言葉を語り、人々の罪を指摘し、国の滅亡を預言したために、ユダの国の人々から憎まれることになってしまっていたことを嘆き悲しんでいます。このエレミヤの嘆きに対して、神様は、11節から14節で、やがてエレミヤが人々から認められ、解放される時が来る、と約束し、エレミヤを励ましています。
神様はやがては人々がエレミヤを認め、頼りにするようになるのだから、とエレミヤを励ますわけですが、エレミヤはそれでも満足せず、14節から18節でさらに神様に言い迫ります。特に18節の後半では、雨が降った後だけ水が流れ、日照りが続きいよいよ水が必要な時には、涸れてしまっている「当てにならない小川」に神様を例えるようなことまでしています。 それに対して神様は19節で、疑いを捨て、そういう神様を非難するような卑しい言葉を口にすることがないように、とエレミヤを厳しく戒められます。これはエレミヤの立場からすると、あまりにも厳しい言葉のようにも思えますが、神様はエレミヤをさらに練り、清め、御自身の御用の為に用いようとされたのです。
新約聖書ペテロの手紙第一1章7節で述べられているように、私たちも忍耐をもって試練に耐え抜き、練り、清めていただき、神様のご栄光のために用いていただき、やがての時には、キリストにある称賛と光栄と栄誉に与かる者とならせていただきましょう。

中谷建晴

12節で「北からの鉄」という表現が出て来ますが、これは黒海の沿岸で取れる鉄が、質が高く、堅いものとしてこの当時有名であったことから、その鉄になぞらえてバビロンの国が圧倒的な強さを持っていることを象徴的に表現したものである、と考えられます。また、13節と14節の「あなた」とはエレミヤではなくユダの国の人々を指し、14節は彼らが捕囚として連れ去られることを預言したものであると考えられます。




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