聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「それで、わたしはこの契約のことばをみな、彼らに実現させた。」 (エレミヤ11:8) 今日のエレミヤ書11章は、17節までが、ユダの人々が神様との契約を破り続けたことの指摘、18節以降が、エレミヤ個人の身の上に起こった出来事、という内容になっています。 4節は神様とイスラエルの民の間の契約の内容とその背景です。神様は出エジプトの際に、「わたしの声に聞き従うように。そうすれば、あなたがたをわたしの民とし、豊かに祝福しよう」とイスラエルの民に語って下さいましたが、イスラエルの民の側には、神様からの祝福を求めることのできる何の理由もありませんでした。神様が一方的にイスラエルの民を選び、こうすれば祝福してあげようとおっしゃって下さった、一方的に恵みとして与えられた契約であったわけです。しかし、7節から17節で述べられているように、イスラエルの民は、その契約を破り続け、ついに神様からの裁きとして、契約の中で語られていた通り、滅ぼされることになってしまったわけです。 私たちも、神様の一方的な恵みにより、神様のもとに導いていただき、声をかけ続けていただいているのに、その神様の招きを拒み続けているようなことをしてはいないでしょうか。イスラエルの民のように、手遅れにならないうちに、悔い改め、主に立ち返らせていただきましょう。 19節の「木を実とともに滅ぼそう」という表現は、相手を徹底的に破滅させることを意味する当時の諺のようです。21節で言われているように、エレミヤはその預言者としての働きのゆえに殺されそうになっています。主に従うことは、時として身に迫害を招きます。世の終わりが近くなると大きな迫害が来ることが預言されてもいます。そんな中でも、神様に従い抜き、十字架にかけられ、私たちの罪を贖って下さったイエス様を見上げて、人を恐れず、主に従い通す者とならせていただきましょう。 中谷建晴 |