聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「彼らの顔を恐れるな。わたしはあなたとともにいて、あなたを救い出すからだ。」 (エレミヤ1:8) 今日からエレミヤ書です。エレミヤはイザヤの後、70年以上たってから現れた預言者で、イザヤの預言していたアッシリヤの崩壊、バビロンによるエルサレム攻略などを実際に経験した人物です。 イザヤの時代、南ユダ王国の信仰を復興したヒゼキヤ王の後を継いだマナセ王は、父親とは反対に、南ユダ王国の信仰を徹底的に堕落させ、神様の裁きが下ることを決定的なものにしてしまいました。そういう南ユダ王国が不信仰を深め、滅亡へと向かって行く大きな歴史の流れの中でエレミヤは預言者としての働きをしたわけです。 11節にはエレミヤがアーモンドを幻の中に見たことが語られています。アーモンドは1月、まだ他の花が咲く気配もない中で咲く、春の訪れの前触れとなる花で、ここでは神様が予言された、南ユダ王国の上に下る裁きが間近であることを象徴しているようです。また13節の北からエルサレムに向かって傾いているかまはバビロンのことを指していると考えられます。そういう差し迫った状況の中で、エレミヤは神様の裁きが南ユダ王国に下ることを預言するわけですが、それは、国の指導者たちから見れば、国民の意気をくじく反国家的な振る舞いでした。そのためエレミヤは迫害を受け続けることになるわけですが、それでもなおエレミヤは、神様からのメッセージを忠実に語り続けます。 主に忠実であるがゆえに迫害される、そんな時でも、主の守りを信じて、どこまでも主に忠実であり続けることを、主は求められるのです。私たちもエレミヤの姿を通して自分自身の主に従う覚悟を新たなものとさせていただこうではありませんか。 中谷建晴 |