聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エレミヤ書 46章 「わたしのしもべヤコブよ。恐れるな。− 主の御告げ ー わたしがあなたとともにいるからだ。」 (エレミヤ書 46:28) 46章から51章までは、ユダ周辺の国々についての預言で、46章はエジプトがバビロンに打ち倒されるという預言です。アッシリヤが衰えバビロンが台頭してきたときエジプトはアッシリヤを助けましたが、ユダの王エホヤキムの第4年、カルケミシュでバビロン軍がエジプト軍を打ち破り、バビロンが世界の覇者となりました。その戦いを、エレミヤは、“エジプト軍は恐れに取りつかれて敗走し、体制を整えなおし、ナイル川の流れのようにふたたび戦いの場に臨んだが、バビロン軍に徹底的に打ち倒された”と描きだし、その日を主の復讐の日と言いました。エレミヤは、この預言に続いて、“バビロンの王ネブカデレザルはエジプトに攻め込む、エジプト軍は逃げ、傭兵たちも逃亡し、エジプトは滅ぼされる”と語り、それは彼らへの刑罰だ、と言いました。エジプトの不信や高慢に対する主のさばきのことでしょうが、直接的には、エジプト王パロがユダの王ヨシヤを倒し、彼の後を継いだエホアハズを廃し、エホヤキムを王としてユダをエジプトの属国としたことに対して主の復讐と言ったのでしょう。このことは、ユダたいする主の深い愛を示していると思われます。主は、この大混乱の中で、ユダに「わたしのしもべヤコブよ。恐れるな。− 主の御告げ ー わたしがあなたとともにいるからだ。わたしは、あなたを追いやった先の、すべての国々を滅ぼしつくすからだ。」と言われました。これは混乱の中にいる私たちに対する語りかけでもあります。 唄野隆 |