聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 44章

「わたしは、寄留しにエジプトの国へ行こうと決心したユダの残りの者を取り除く。」
      (エレミヤ書 44:12)

 カレアハの子ヨハナンとホシャヤの子アザルヤに引きずられたユダの残りの者たちは、エレミヤを通して語られた主のみことばを退け、エジプトに逃れました。それより先にエジプトへ逃げていた人たちもいたようです。彼らは、偶像礼拝を行っていました。不安の中で何かに頼らずにはおれなかったのでしょう。そういう状態でしたから、偶像礼拝を責める主のことばを彼らは受け入れることができませんでした。彼らは、“偶像礼拝をしていた頃は平穏に過ごしていたのに、偶像を捨てたときから苦しみに遭うようになった”とエレミヤに口答えしました。さばきの宣告とその実現との間には時間差がありますから、そう感じられたのかもしれません。このように偶像礼拝を離れない民に対して、主は滅びの宣告を告げられました。エレミヤによって伝えられたユダの民に対する主のみことばは一貫していました。“ユダの民が偶像礼拝にはしり、預言者によるたびたびの警告にもかかわらず、彼らが聞かなかったので、バビロンによって彼らをさばく、そのさばきを受け止めてバビロンに身を任せる者は回復され、主のゆずりの地に帰ることができるが、エジプトに頼る者は滅ぼされる”と語っておられたのです。自分の罪を認め、主のさばきに身を委ねる者は憐れみを受け、罪の赦しにあづかります。しかし、罪をそのままにして逃げることだけ考える者はさばきを免れることができません。「自分の罪を認め、主の御手に自分自身をお任せします。」と祈りました。

                          唄野隆



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