聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エレミヤ書 43章 「タフパヌヘスで、エレミヤに次のような主のことばがあった。」 (エレミヤ書 43:8) エレミヤは、早くから、“主はユダの罪をさばき、彼らをきよめるためにバビロンを遣わす、バビロンに身を委ねよ、と主は言われる”と語っていました(エレミヤ21:9等)。しかし、ユダは聞かず、エジプトに頼ろうとしました。そして、ついにバビロンによって滅ぼされ、ゼデキヤ王をはじめ民の主だった者はバビロンに連れ去られました。バビロンの王は、残された民を治めるためにゲダルヤを総督としましたが、イシュマエルはそのゲダルヤを殺してアモン人のところに逃げ、彼を取り逃がしたヨハナンたちは、バビロンの報復を恐れ、どうしてよいかわからず、エレミヤに、必ず聞くから、と言って、主のみことばを求めました。主は、彼らの求めにたいして、10日間の沈黙の後、エレミヤを通して、ユダの地に止まり、バビロンに仕えるように、と語られました。しかし、彼らは、バビロンに対する恐れに取りつかれていて、“エレミヤは助手バルクにそそのかされて偽りを語った”と言って、主のみことばを退け、残された民を連れて、エジプトに逃れようとしました。エレミヤも連れて行きました。エレミヤは、彼らを恐れたからついていったのではなく、これほど頑なな態度を示されても彼らを見捨てられず、彼らに同行したのでしょう。それだけ深く彼らを愛していたのです。その奥に、彼らをなおも愛し続けられる主の愛が感じとれます。主は、エジプトのタフパヌヘスまで行っても、エレミヤを通して、彼らに語り続けられました。この主は、不信仰な私たちにも、なおも語り続けてくださっています。感謝です。 唄野隆 |