聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エレミヤ書 41章 「カルデヤ人を恐れて、彼らから逃げるためであった。」 (エレミヤ書 41:18) バビロンの王ネブカレゼダルがユダの総督に任じたアヒカムの子ゲダルヤはエレミヤの告げた主のみことばをしっかり受けた人だったようです。父のアヒカムはヨシヤの宗教改革の協力者で(2列王22:12,14)、エレミヤが殺されそうになったときは彼をかばいました(エレミヤ26:24)。ゲダルヤも父に習ってエレミヤの語る主のことばを重んじ、バビロンに仕えて生きのびるように民を励ましました(27:12、40:9,10)。しかし、王族のひとりイシュマエルが王の高官と10人の部下を連れてゲダルヤをたずねてきて、食事の席で彼を殺しました。イシュマエルはユダ王族の一人だという誇りにとらわれ、ユダはどの国の属国になってもならず、王位はダビデの子孫が継ぐべきだと考え、ダビデ王家に属さないゲダルヤがバビロン王に任命されてユダの総督になっていることに我慢がならなかったのでしょう。しかし、彼の行動は、巡礼に来た80人を騙して皆殺しにし、食料を隠していると聞いた10人は助けて食料を手にしようとしたほど、王らしくない卑しいものでした。主を恐れず、誇りに捕われ、宗教的形式に縛られる人は、恐怖心に捕らわれ、卑しい歩みをするようになります。人々はこういう人にはついていけません。カレアハの子ヨハナンが彼に逆らって立つと、彼に従いました。しかし、ヨハナンも、バビロンを恐れ、エジプトに逃れようとしました。主を信じない者の行動は、恐れに捕らわれ、落ち着きがなく、破壊的です。主を恐れ、主を信頼することが大事なのだ、と受け止めました。 唄野隆 |