聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 40章

「そこでエレミヤは、ミツパにいるアヒカムの子ゲダルヤのところに行って、彼とともに、国に残された民の中に住んだ。」
       (エレミヤ書 40:6)

 バビロン王ネブカデレザルは、エルサレム占領のとき、エレミヤには自由を与えよ、と命じていました(39:12)。ところがエルサレム陥落時、どさくさのせいか、エレミヤはバビロンに連れて行かれる捕囚の中に入れられていました。ラマでそのことに気づいた侍従長ネブザルアダンは、エレミヤを釈放し、バビロンに行くか、残される民の中に止まるか、他のところへ行くか、自由にしてよい、と言いました。王の命令を聞いていましたし、また、彼が終始、主のみことばを語り続け、事がそのとおりになったことを知って、彼を尊敬するようになっていたのでしょう。エレミヤがぐずぐずしているのを見た侍従長は、バビロン王が総督として立てたゲダルヤの許に行くように勧め、エレミヤに食料と贈り物を与えて、去らせました。エレミヤはゲダルヤのところに行き、国に残された民の中に住みました。総督ゲダルヤは、残された民に“バビロンに仕えることを恐れるな、自分は民のためにバビロン王の前に立つ”と言っていました。そのゲダルヤのところに、周辺諸国に逃れていたユダの民たちが集まってきました。その中には、ユダの王族の流れを汲むイシュマエルや、野戦軍の将校ヨハナンなどもいました。彼らは、主のさばきを素直に受けようとせず、自分を頼みとし、まもなく残された民の中で権力闘争を始めます。主は、そういう人々をも見捨てず、彼らに主のみことばを伝えるために、エレミヤを残されたのだと受け止め、主の憐れみに感謝しました。

                          唄野隆



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