聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 39章

「しかしその日、わたしはあなたを救い出す。」
      (エレミヤ書 39:17)

 この章は、バビロン軍がエルサレムを占領したときの記録です。“バビロン軍の首脳部が勢ぞろいして、エルサレムに入り、中央の門に座を占め、ユダの王ゼデキヤは逃げ出したが捕えられ、バビロン王の前に引き出され、彼の子どもたちやユダの主だった者たちが殺されるのを見せつけられて、その後、目をえぐり取られ、足かせをはめられてバビロンに連行された”と記されています。主がエレミヤを通して警告されていたとおりでした。主のみことばは真実で必ずそのとおり実現します。主のみことばを軽んじ退けることの重大さを思い知らされます。主は、主のみことばに聞き従わなかった者たちを、ご警告どおり、さばかれましたが、主を信じ主に従った者は救われました。主のみことばを忠実に伝え続けたエレミヤを、エルサレム陥落のとき、バビロン王の好意を得させ、救われました。また、エルサレムが陥落する以前、穴に投げ込まれたエレミヤを救い出したクシュ人エベデ・メレクについて、“エルサレムは占領され破壊されるが、彼は主を信頼したから、敵の手から救い出す”と主は言われました。この箇所は先の箇所よりも先にあった出来事の記録です。エレミヤ書は時間の流れに沿って順序正しく記されていません。時間的には記事が前後していることがあります。順序の乱れは、エレミヤが書いたものをエホヤキム王が焼いてしまったので、主に命じられて、もう一度書きなおしたことによるのでしょうか(36:23,26)。希望的観測に惑わされず、主を信じ主が語られたことに聞き従うことの大切さを覚えます。

                          唄野隆



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