聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 38章

「主の声、私があなたに語っていることに聞き従ってください。」
      (エレミヤ書 38:20)

 エルサレムがバビロン軍に囲まれていたとき、エレミヤは、バビロンに投降する者は生き延びることができるがこの町に止まる者は剣と飢饉と疫病で死ぬ、と主のことばを語りました。これは民の士気をくじくことばだ、とユダの有力者たちはいきりたち、ゼデキヤ王にエレミヤを殺せ、と迫りました。「王は、あなたがたに逆らっては何もできない。」とゼデキヤは答えました。彼は人の顔を恐れたのです。彼らはエレミヤを捕えて穴のなかに投げ込みました。彼らも自分で手を下すことを恐れたのです。主を信頼し、まっすぐに主のみことばを語ってやまなかったエレミヤを主はお見捨てになりません。クシュ人エベデ・メレクを遣わして彼を穴から救い出させられました。すると、王は、ひそかに、エレミヤを召し、“決してエレミヤを殺さない、その命を狙う者の手に渡さない”と誓って、主のみことばを聞こうとしました。エレミヤは、バビロンに降伏すれば、助かるが、降伏しなければ、エルサレムは破壊され、ゼデキヤもバビロンの手にわたされる、と答えました。ゼデキヤは、バビロンに降伏すれば、先にバビロンに投降していた者たちに殺される、と言いました。彼は、恐怖心に捕えられていたのです。主を信ぜず、主のみことばを聞かない者は恐怖心に捕えられます。主を信頼していたエレミヤはこういう状態の中でも毅然としていました。主を信頼するか、信頼しないかが分かれ道です。「お前はわたしを信じるか。」と主は問いかけてくださいます。「主よ。信じます。信仰のない私を助けてください。」と祈りました。

                          唄野隆



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