聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エレミヤ書 37章 「そこでゼデキヤ王は命じて、エレミヤを監視の庭に入れさせ、・・・。」 (エレミヤ書 37:21) ゼデキヤはバビロンの王ネブカデレザルによってユダの王とされ、バビロンに従うと神かけて誓いました(2歴代36:13)。ところが、ユダ王宮では親エジプト勢力が強大で、ゼデキヤは彼らにおされて、バビロンにそむき、バビロン軍が再びエルサレムを囲みました。しかし、エジプト軍が出てきたのでバビロン軍は一時、退きました。情勢の変化を見たゼデキヤはエレミヤに祈りを求めました。エレミヤは、エジプト軍は退却し、バビロン軍が再びエルサレムを囲み、これを火で焼く、という主のみことばを告げました。彼の預言は初めから首尾一貫してぶれることがありませんでした。バビロン軍が囲みを解いたので、エレミヤはベニヤミンの地で割り当て地を決めるためにエルサレムを出ようとしましたが、守衛当番の者が、エレミヤはバビロンに亡命しようとしていると言って彼を捕らえ、エジプト派の人たちは彼を地下牢に閉じ込めました。主を信じなくなった人たちは恐怖心に捕らわれ、猜疑心に振り回されるものです。このことを聞いたゼデキヤは、エレミヤを召し出し、ひそかに、主のみことばを求めました。主を信じきることのできなかった王は、不安にまといつかれ、人の顔を恐れて、主のみことばを求めても、ひそかに聞こうとするだけでした。しかし、主を信頼するエレミヤは、こういう時でも、少しも変わらず主のみことばを聞き、伝えました。そのエレミヤを、主は、王命によってヨナタンの地下牢から王の監獄に移し、暗殺から彼を守り、食物を与えて支えられました。主は信じる者にたいしてご真実です。 唄野隆 |