聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 36章

「あなたは再びもう一つの巻物を取り、ユダの王エホヤキムが焼いた先の巻物にあったさきのことばを残らず、それに書き記せ。」
      (エレミヤ書 36:28)

 ユダの王エホヤキムの第4年、バビロンの王ネブカデレザルがカルケミシュでエジプトの王パロの軍に勝利して、世界の覇者への道を進みだし、ユダもバビロンの圧迫を避けられなくなってきた頃のことです。主は、エレミヤに、今まで主が語りエレミヤが伝えてきた主の預言を書物にして、民に読み聞かせよと命じられました。そして、「ユダの家は、わたしが彼らに下そうと思っているすべてのわざわいを聞いて、それぞれ悪の道から立ち返るかもしれない。そうすれば、わたしも、彼らの咎と罪とを赦すことができる。」と言われました。何とか赦したいという主の深い愛が胸に響いてきます。エレミヤは、主の御思いを感じ取り、バルクの助けを得て、それまで語ってきた預言を一つの書物にまとめ、自分自身は閉じ込められていて主の宮には行けないので、書記のバルクを遣わして、宮でそれを民に読み聞かせました。それを聞いた王の高官たちの中には、エレミヤに心を寄せ、彼を助けようとした者もいましたが、エホヤキム王は家臣に読ませた書物を焼き、エレミヤとバルクを捕らえるように命じました。主のみことばを退けたのです。主は、エレミヤに、再び書物を書き直せと、命じられました。エレミヤはそうしました。主は、何とかしてユダの民を悔改めに導き、彼らを赦したかったのです。主の深い愛と、エホヤキムの不信、エレミヤの信仰と愛とが心に響いてきます。「私が素直に信じることができるように私の心を開いてください。」と祈りました。

                          唄野隆



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