聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 35章

「レカブの子ヨナダブの子たちは、先祖が命じた命令を守ってきたのに、この民はわたしに聞かなかった。」
      (エレミヤ書 35:16)

 主は、エレミヤにレカブ人たちを主の宮に招いて、酒を飲ませるように命じられました。レカブ人とはモーセの舅の流れを汲むケニ人の子孫でした。その一族のヨナダブは、エフーがイスラエルを偶像礼拝に引きずり込んだアハブの家を滅ぼしてイスラエルを主に立ち返らせたとき、彼を助けました(2列王10:15)。彼らは主を恐れていましたが、イスラエルやユダの人々とは離れて、特異な生活を営んでいました。ヨナダブが、“彼の子孫は畑を所有し家を持ってはならない、酒を飲んではならない”と命じた言いつけを守ったからです。バビロン軍が攻めてきたとき、彼らは難を避けてエルサレムに逃れてきましたが、そこでも、その特異な生活スタイルを守っていました。エレミヤは、彼らを主の宮に招き、酒を飲むように勧めましたが、彼らは、先祖の命令だからと言って、断りました。その状況をユダの指導的な人々は見ました(4)。そのとき、エレミヤは、“レカブ人は先祖ヨナダブがめいじた命令を忠実に守っている、それなのに、お前たちは、主が多くの預言者によって、何度も何度も繰り返し語られた主のことばを聞かなかった、なぜ主のこらしめを素直に受けないのか”と迫りました。そして、先祖のことばを忠実に守ったレカブ人には祝福を告げました。彼らの姿勢を見せユダの人々に悔い改めを迫ったのです。私たちも、正統的ではないキリスト教徒や異教徒の真実な生き方から私たちの信仰のあり方の反省を迫られたことはないでしょうか。

                            唄野隆



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