聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 32章

「神、主よ。あなたは、この町がカルデヤ人の手に渡されようとしているのに、私に『銀を払ってあの畑を買い、証人を立てよ。』とおおせられます。」
      (エレミヤ書 32:25)

 バビロンの王ネブカデレザルがエルサレムを包囲し、エルサレムが陥落寸前にあったとき、エレミヤは“エルサレムはバビロンに滅ぼされ、ユダの王ゼデキヤはバビロンに連れ去られる”と主に示され、そう預言しました。その預言はユダの戦意をくじくことばだと非難され、彼は捕えられ、王の家の監視の庭に監禁されました。そのとき、彼のおじの子ハナムエルが、アナトテにある彼の土地を買い取ってほしい、親戚のエレミヤにその土地を買い戻す責任と権利があるから、と言ってきました。しかし、エルサレムは包囲され、アナトテはバビロンの支配下にあって、そこの土地を買うなど無意味なことでした。エレミヤは、主に祈り、主はすべてのことの支配者であられることを告白し、昔、主がイスラエルをエジプトから連れ出されたことを思い返しているうちに、主から、“ユダは主に聞き従わなかったから、バビロンに滅ぼされ、民は捕囚とされるが、その民を主は顧み、彼らを国に帰らせ、彼らを主の民とし、主が彼らの神となる、そのとき民はユダの地で土地を売り買いするようになる、彼が、その土地を買うことは、今は無意味に見えても、将来の救いの確かさを証することになる”と示され、彼は、証人を立てて、ハナムエルの土地を買いました。将来にわたる主の御支配を信じている彼の行動は、目先のことに振り回されやすい私の行動にたいする大きなチャレンジだ、と受け止めました。

                            唄野隆



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