聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 27章

「バビロンの王に仕えて生きよ。どうして、この町が廃墟となってよかろうか。」
         (エレミヤ書 27:17)

 1節の「エホヤキムの・・・」は後世の筆記者の誤記ではないかと思われます。内容はゼデキヤ時代の出来事です。バビロンが勢力を加えて中東全域を支配するような動きがあり、ユダの王ゼデキヤのもとへ、ユダ周辺の国々の使者たちが集まってきました。おそらく反バビロン同盟の企てのためであったと思われます。主は、エレミヤに枷を負わせ、彼の口を通して、彼らに、“バビロンを世界の支配者にするのは主であり、バビロンの支配期限は限られているから、今はバビロンに仕えて生き延びよ、バビロンに仕える必要はないと語る偽預言者たちに聞いて滅びを招くな”と語られました。歴史を支配しておられるのは主です。いつの時代、だれが支配者となるかは主の定めによります。彼の下でおのおの立場を与えられ、それぞれの役割を果たすのです。主が立てられた者には従わなければなりません(ロマ13:1)。それが平和の道です。主が、彼らに、バビロンに従え、と言われたのは、彼らを軽んじ、バビロンに売り渡すためではなく、彼らがバビロンの下で、平和に生き延びることができるようにという愛のご配慮からでした。「バビロンの王に仕えて生きよ。どうして、この町が廃墟となってよかろうか。」という主のみことばから、何とかして彼らを平和に生き延びさせたいと願っておられる主の愛が迫ってくるのを覚えます。しかし、彼らは、プライドに支配され、バビロンに従わず、滅ぼされました。プライドを捨て、主に従うことの大切さを思います。

                            唄野隆



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