聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 19章

「陶器師の器が砕かれると、二度と直すことができない。このように、わたしはこの民と、この町を砕く。」
         (エレミヤ書 19:11)

 主は、エレミヤに、民の長老と年長の祭司とともにエルサレムを囲むベン・ヒノムの谷に出かけ、そこで焼き物のびんを割り、「陶器師の器が砕かれると、二度と直すことができない。このように、わたしはこの民と、この町を砕く。」という主のみことばを伝えさせられました。エレミヤの口を通して語られるだけでなく、そのみことばを伝えたことの証人を立てられたのです。それだけ厳粛な宣告だったのです。それは、エルサレムとユダの人々が偶像礼拝に走り、ベン・ヒノムの谷の高き所トフェテで、バアルに子どもを焼いてささげるまでになったから、主はエルサレムを敵の手に渡し、民はそこで虐殺され、町は完全な廃墟とされる、という宣告でした。そのさばきの宣告は、割れた陶器を元にもどすことができないように、もはや変更されることのない宣告でした。それなのにエレミヤはベン・ヒノムの谷から帰って、主の宮の庭で、さらに主の宣告を民に告げました。ユダの民が何とか主のみことばを聞いて悔い改め救われてほしいと思われていた主の御思いを感得したからでしょう。救いは、主を信じ、主の救いの御手に身を委ねるところにあります。自分が何かを主にささげて救いを買い取ろうとするのは自己主張です。それは主に受け入れられません。ですから、ささげものはエスカレートし、子どもを焼いてささげるまでになります。しかし、それは主に喜ばれず、主に疎まれ滅びに至るものです。「ただ信じ、おゆだねします。主よ。」と祈りました。

                            唄野隆



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