聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 18章

「見よ。粘土が陶器師の手の中にあるように、イスラエルの家よ、あなたがたも、わたしの手の中にある。」
          (エレミヤ書 18:6)

 主は、エレミヤに、陶器師が製作中の作品を壊し、それを新しい作品に作り直すところを見せ、「見よ。粘土が陶器師の手の中にあるように、イスラエルの家よ、あなたがたも、わたしの手の中にある。」と言って、国を建てるのも滅ぼすのも主のご自由だということを示し、続けて、“主がさばきを宣告された国でも、その国が悔い改めるなら災いを思い返し、回復を宣言された国でも、彼らが主のみ声に聴き従わず悪を行うなら滅ぼす”と語って、主に背を向けているユダとエルサレムに悔い改めを迫られました。ところが、彼らは、「だめだ。私たちは自分の計画に従い、おのおの悪いかたくなな心のままに行う。」と答え、自分勝手な歩みを変えようとしませんでした。それで、エレミヤは、主によって、彼らの滅びを宣告しました。彼の語ることばをエルサレムとユダの人々は嫌いました。彼らは、主によって語ることをやめようとしないエレミヤを邪魔だと思い、彼を殺してしまおうと計画を巡らしました。それを知ったエレミヤは、彼らに災いを免れさせ、祝福に導こうと彼らの善を求めた自分にこんな仕打ちをするとは、と怒り、主に彼らのさばきを願いました。これが主の預言者の祈りかと戸惑いを覚えるような激しい祈りです。彼のイスラエルに対する愛と、それが受け入れられない悲しみの激しさの反映でした。彼の怒りと悲しみの奥に主の愛と悲しみとが感じ取れます。私たちの悔い改めは、主の怒りと悲しみを喜びに変えることができることを覚えます。

                            唄野隆



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