聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 14章

「御名のために、私たちを退けないでください。」
         (エレミヤ書 14:21)

 エレミヤは、ユダとエルサレムの荒廃を告げ、それが彼らの罪のゆえであることを語りました。さらに、主が彼らを赦さず、彼らのためにとりなしの祈りをすることも禁じられたことも語りました。彼は、自分たちの罪を認め、告白し、さばきの猶予ではなく、主の御名のために、さばきを行われることを祈りました。自分たちの罪を告白し、主の義があらわされることを求めたのです。それでもなお彼は主の救いを求めて祈りました。偽預言者たちは、“イスラエルは律法をあたえられている、災いは来ない、主は平安をあたえられる”と悔い改めのない自分たちの心の中の偽りの願いから生み出した救いを語っていました。しかし、エレミヤは彼らの偽りの願いを退け、はっきり、自分たちの罪を告白し、そのうえで、主の救いを求めて祈りました。主の民イスラエルと契約を結び、彼らに祝福を約束された主の御名が傷つかないように、主の義が立つために彼らを救ってください、と祈ったのです。謙虚で、真実、信仰に満ちた素晴らしい祈りです。彼は、「私たちの咎が、私たちに不利な証言をしても、主よ。あなたの御名のために事をなしてください。」と祈り、「主よ。あなたは私たちの真中におられ、私たちはあなたの御名をもって、呼ばれているのです。」と訴え、「主よ。私たちは自分たちの悪と先祖の咎を知っています。・・・御名のために、私たちを退けないでください。・・・あなたが私たちに立てられた契約を覚えて、それを破らないでください。」と祈りました。主はどんな御思いでこの祈りを聞かれたでしょうか。

                            唄野隆



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