聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

                     エレミヤ書 10章

「ヤコブの分け前はこんなものではない。主は万物を造る方。イスラエルは主ご自身の部族。その御名は万軍の主である。」
         (エレミヤ書 10:16)

 エレミヤは、イスラエルに、「異邦人の道を見習うな。天のしるしにおののくな。・・・国々の民のならわしはむなしいからだ。それは、林から切り出された木、木工がなたで造った物にすぎない。」と偶像礼拝の愚かしさを示す主のみことばを伝え、主に向かって、「主よ。あなたに並ぶ者はありません。あなたは大いなる方。あなたの御名は、力ある大いなるものです。」と信仰を告白し賛美をささげます。そして、“崇むべきは天地を造られた主、世界を堅く建て、自然をも支配しておられる主のみ、それがお前たちの主なのだ”と語ります。人は、自分の生に確信を持てず、将来に不安を覚え、何かに頼りたくなるのに、主の前にへりくだり、主に自分を委ねることは好みません。自分の思い通りになる偶像を自分たちで造り、その偶像に自分の願いの実現を求めます。人間の不安、恐れの根深さと、プライドのかたくなさ、そしてそこから出てくる偶像礼拝の愚かしさが心に迫り、悲しくなります。こういう愚かさをくりかえすイスラエルに向かって、エレミヤは、エルサレムの滅亡と民の捕囚のさばきを告げます。「見よ。わたしはこの国の住民を、今度こそ放り出し、彼らを悩ます。彼らに思い知らせてやるためだ。」主が何度か、さばきを思いとどまってくださっていたことと、さばきが彼らに自分の罪を気づかせ、悔い改めて主に立ち返らせるためであることとが、心に響いてきます。こういう人間すべての救いのために来てくださったのがイエスさまなのです。

                      唄野隆



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