聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エレミヤ書 6章 「鉛は溶けた、溶けたが、むだだった。悪いものは除かれなかった。彼らは廃物の銀と呼ばれている。主が彼らを退けたからだ。」 (エレミヤ書 6:29,30) エレミヤ書は、「主からエレミヤにあったことば」という書き出しで、ある時代に彼が語った預言がまとめられています。2−6章はヨシヤ王の時代にエレミヤが語った預言ですが、この箇所はその最後の結論的部分に当ります。恐ろしいほど絶望的な厳しい預言です。「ベニヤミンの子よ。エルサレムから逃れよ。」と呼びかけ、“北からエルサレムに破滅が襲いかかる、羊飼いが羊の群れを導くように、北の王が国々の大軍を率いてエルサレムに攻め寄せ、それを破壊する、それは、故なき災いではなく、ユダの罪ゆえだ、エルサレムにはしいたげと暴虐が満ち溢れ、身分の低い者から高い者まで皆、利得をむさぼり、偽りを行っている、「幸いの道を探し求めてその道を歩め」と言っても、「そこを歩まない」と答える、銀を溶かしてかすを取り除き純銀をとり出すように彼らを火にかけ精錬すれば良いものが残るかと思ったが、悪いものは除かれなかった”、とエレミヤは主の嘆きと怒りを伝えます。彼は、主の悲しみと憤りを受け止めかねながらも、子どもや若者、老人にも及ぶ厳しいさばきの宣告を、激しい苦しみと深い悲しみをもって伝えました。これが罪人の定めです。愛をもって道理を説き聞かされ、悔い改めを勧められても、人は悔い改めないのが人間の性(さが)です。御霊が働いてくださらなければ悔い改めて救われることはありません。私たちの救いは主の恵みと御霊の働きによる以外にはありません。主の憐れみと御霊の御働きを祈り求めます。 唄野隆 |