聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 エレミヤ書 4章 「主のために割礼を受け、心の包皮を取り除け。」 (エレミヤ書 4:4) 主はイスラエルとユダの人々に呼びかけられました。「イスラエルよ。もし帰るのなら、わたしのところに帰ってこい。・・・主のために割礼を受け、心の包皮を取り除け。」神に背を向け、偶像に心を寄せ、自分の欲望に従い、悪を行い、嘘で固めて他国を利用し災いを避けようとする彼らに、まっすぐ主の御許に立ち帰れ、と呼びかけられたのです。問題に直面するときは、難しいことや嫌なことを避けて、ごまかしで事を済まそうとするのでなく、問題に直面することが正道です。作物を得ようとすれば、耕地を開拓するところから始めるべきで、いばらの中に種を蒔いても無駄です。イスラエルとユダは、まず主の御許に立ち返らなければならなかったのです。それは、偶像を捨て、「主が私たちの主です。」と告白し、真実と公義と正義をもって歩むこと、うわべが宗教的であることでなく心の底から新しくされることでした。このことは、私たちにとっても同じです。信仰を告白し、洗礼を受けても、いつの間にか、世間一般の考え方に引かれ、自分の願いを第一にするようになりやすいものです。そのことに気づいたとき、すぐ主の御許に立ち帰り、罪を告白し、心の底から新しく造り変えていただくことが大切です。しかし、イスラエルとユダは悔い改めず、主は、北からの外敵によって、彼らを打たれます。そのことを示されて、エレミヤは、はらわたからの痛みに身を捩じらせながら、厳しい主のさばきを預言しました。彼らを打たれる主の痛みを自らの痛み、悲しみとしたのです。この愛は私たちにも向けられているのです。 唄野隆 |