一日一章　イザヤ書65章　唄野隆

堺大浜キリスト教会聖書一日一章

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イザヤ書　６５章

「見よ。まことにわたしは新しい天と新しい地を創造する。・・・だからわたしの創造するものを、いついつまでも楽しみ喜べ。」
　　　　　　　（イザヤ書　６５：１７，１８）

　「わたしは、わたしを呼び求めなかった国民にむかって、『わたしはここだ、わたしはここだ。』と言った。わたしは、反逆の民、自分の思いに従ってよくない道を歩む者たちに、一日中、わたしの手を差し伸べた。」イザヤは、異邦人たちに救いの門が開かれ、反逆のイスラエルにも主が救いの手を伸ばし続けられる、と語ります。イスラエルの反逆は彼らが宗教的でなくなったということではありません。宗教には熱心だが、そのことによって、自分自身を吟味し自分の罪を問題にすることを避け、自分たちは聖なる者とされているのだと主張し、他の人々を排除する、独善、傲慢、無情を主は責められたのです。自分はクリスチャンだ、きよい民だ、と言って、自分の罪を見つめることをしないで、まだ主を知らない人たちを敵視し、軽蔑し、切捨てる者になっていないか、と問われます。主は主に反逆し自己主張を続けるイスラエルを退け、異邦人の中に救われる者を起こされます。それは、イスラエルを捨てるためではなく、彼らが異邦人の救いを見て、悔い改め、彼らも救われ（ローマ１１：２６）、すべての民に救いが及ぶためです。それは全く新しい創造です。そこでは、嘆きも悲しみもなく、いのちにあふれ、豊かさ、平和を楽しむことができます。なによりも、主が、私たちの呼ぶ前に答えてくださり、語っているうちに聞いてくださるという親しい交わりを与えてくださるのです。すばらしい恵みです。その日が一日も早く現実となるよう祈り求めます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　唄野隆