聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「『私のすべての勤労の実は、罪となるような不義を私にもたらさない。』」(ホセア12:8)

今日のホセア書12章でも、神様の真実な愛とイスラエルの不誠実がコントラストを成す形で語られています。
1節では、北イスラエル王国がアッシリヤに服従のしるしとして貢ぎ物を収める一方で、エジプトにも贈り物をし、エジプトの助けを得て、何とかしてアッシリヤの支配に対抗しようとしていたことが述べられています。北イスラエル王国の指導者たちは、これこそが権謀術数を用いた、知恵ある努力であると考えていたようですが、神様はそれは全く空しい努力に過ぎないと、ここで宣告されているわけです。そして、その通りに、やがて北イスラエル王国はアッシリヤに滅ぼされることになってしまうわけです。
北イスラエル王国がそうであったように、どんなに人間的に見れば気のきいた巧い方法に思えるようなものであったとしても、神様の御心を無視して考え出された方法は、結局、破滅をもたらすだけなのです。私たちが確かな歩みをするために必要なことはまず御心を求めることなのです。
7節から8節では、イスラエルの人々が、不正な方法でもうけるようなことをしておきながら、自分にはやましい所は何もない、と言い切ってしまっている様子が描かれています。彼らなりには、自分を正当化する理由があったのかもしれません。あるいは8節の前半にあるように、繁栄していることが神様からの祝福のしるしだ、という風に考えたのかもしれません。しかし、自分をごまかすことはできても、神様をごまかすことはできないのです。
私たちも自分の罪を正当化してしまっていることはないでしょうか。それは北イスラエルの人々がそうであったように滅びに向かう道です。そうではなくて、悔い改め、キリストのゆえに罪を赦していただき、聖霊様の助けにより、罪から離れる者とならせていただきましょう。

 中谷建晴



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