聖書一日一章メッセージ集



堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「どうしてあなたを見捨てることができようか。」(ホセア11:8)

今日のホセア書11章では、神様がイスラエルを愛し続けてこられたその真実さが強い調子で語られています。
1節にあるように、元々イスラエル民族はエジプトで奴隷としてひどい虐げを受けていましたが、神様がその偉大な力で、エジプトから解放して下さった結果、民族として、国としての歩みを始めることができるようになったわけです。しかし、2節にあるように、イスラエルの人々はすぐにその神様の偉大さと恵みを忘れ、神様を離れて偶像礼拝をするようになってしまいました。
それでも、3節から4節にあるように、神様はそういう恩知らずのイスラエルの人々をやさしく大事に養い育てて下さったわけです。
しかしながら、3節の後半や5節から7節にあるように、イスラエルの人々はその神様の恵みと忍耐と愛とに気づこうとせず、神様の下に立ち返ろうとしなかったために厳しい裁きを受けることになってしまうわけです。
これほど不真実な、恩知らずのイスラエルがそういう目に遭うのは、ある意味では当然のことかと思われます。しかし、8節から9節にあるように、神様はなおも熱い愛でイスラエルを愛し続け、10節から11節で預言されているように、やがてイスラエルを回復して下さるというのです。
イスラエルの人々に対してそうであったように、神様はどんなに大きな恵みを与えられてもすぐにそのことを忘れ、神様の御心に反して自分勝手なことをし、罪を犯す、そういう私たちを何度も赦し、受け入れ直して下さり、恵みを与え続けて下さったのではなかったでしょうか。神様がどんなに忍耐深く、またどんなに深い赦しをもって私たちを愛し続けて下さって来たかを心に留め、その愛に応えて生きる者とならせていただこうではありませんか。

中谷建晴



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