聖書一日一章メッセージ集
堺大浜キリスト教会聖書一日一章 「彼らの宝としている銀は、いらくさが勝ち取り、あざみが彼らの天幕に生える。」 (ホセア9:6) 今日のホセア書9章では、引き続き、北イスラエル王国が神様の裁きを受けて、滅ぼされ、人々がアッシリヤに連れ去られることが預言されています。 1節では、イスラエルの人々が、唯一真の生ける神様がせっかく自分たちの神様となって下さったことを忘れて、周りの国々の人々と同じ様に、偶像礼拝にふけっていることが咎められています。4行目の「麦打ち場」とは周りの国々の人々が収穫を祝って、偶像礼拝やそれにまつわる儀式やお祭りをする場所で、当時、イスラエルの人々もそういうことを行うようになってしまっていたことを示唆しています。 3節のエフライムは北イスラエル王国全体をそれを代表する部族で表現したもの、エジプトは彼らがやがて陥る状況がかつてイスラエルの人々がエジプトで置かれていたのと同じような屈辱的な状況であることを象徴的に表現したもののようです。実際には、3行目ではっきりと預言されている通り、アッシリヤが北イスラエルを滅ぼし、人々を連れ去ることになります。 8節ではホセア自身も含めて、神様からの警告の言葉を語る預言者たちが北イスラエルでは憎まれ、ひどい目に会わされていることが語られているようです。 10節の5行目のバアル・ペオルとはイスラエルがエジプトを出発して、約束の地に入る以前に、偶像礼拝に陥った場所、15節の1行目のギルガルは当時、北イスラエルの中で偶像礼拝の中心となっていた場所のようです。 13節では、イスラエルがエジプトへの通り道に当たり、当時地中海貿易で繁栄を極めていたツロと同じように、商業的にも地理的に恵まれた場所に置かれていたことが語られています。そういうことを初めとして、多くの恵みを神様が与えて下さっているにもかかわらず、その神様を忘れ、偶像礼拝に走った北イスラエルはやがて全てを失うことになるわけです。 私たちは、北イスラエルのように、神様が豊かな恵みを与えて下さっていることを忘れたり、その神様をなおざりにしたりすることのないように、そうして祝福にもれるようなことにならないように、心しようではありませんか。 中谷建晴 |