聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「彼らは王を立てた。だが、わたしによってではない。」 (ホセア8:4)

今日のホセア書8章では北イスラエル王国に間もなく神様の裁きが下されようとしていることが主に預言されています。
1節の2行目に鷲が出て来ますが、アッシリヤはしばしば鷲に象徴されていますので、ここでもそうであろうと考えられます。
同じ2行目の主の宮とは普通エルサレム神殿を指しますが、ここでは北イスラエル王国に対する裁きが預言されていますので、神様がそのただ中に住まわれると言われた民としてのイスラエルを指していると考えられます。
2節では、北イスラエルの人々が、自分たちは神様を信じているつもりであることが、3節から6節では、けれども、彼らが神様に導きを求めることも、その神様の導きに従うこともしようとしないことが指摘されています。神様のことを知っていても、或いは頭では信じていても、実際に神様を信頼し、神様に従うことをしようとしないならば、それは本当の意味で神様を信じていることにはならないのです。7節で象徴的に言われるようにそれでは神様から何も期待することなどできないのです。私たちの信仰もそのような頭だけのものになってしまってはいないでしょうか。
9節のひとりぼっちの野ろばは、神様の導きを求めず、うろうろするだけの北イスラエル王国の姿を象徴しているようです。10節ではせっかくの北イスラエル王国の贈り物にもかかわらず、神様が国々の軍隊をアッシリヤの下に集め、国々の王はアッシリヤの手先になりさがってイスラエルを攻撃することになることが言われているようです。そのように、神様の導きなしにした努力は結局空しいものになってしまう、いや、11節で言われているようにむしろわざわいをもたらすものになってしまうのです。
そうではなく、主を第一とし、主の導きをまず求め、その導きに従い、本当の意味で実りのある人生を歩む者とならせていただきましょう。

 中谷建晴




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