聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「彼らが自分の罪を認め、わたしの顔を慕い求めるまで」 (ホセア5:15)

今日のホセア書5章では、全体を通して、北イスラエル王国に対する神様の裁きが宣告されていますが、8節以降では南ユダ王国も同じように裁きを受けることが預言されています。
1節の最後に出てくるミツパもタボルも狩りが行われる場所で、ここでの譬えに相応しい場所として名前が挙げられているだけのようです。
7節の前半はイスラエルの人々が偶像礼拝に陥ったことを象徴的に語っているようです。また、後半は毎月持たれていた新月の祭りがむしろイスラエルの人々の偽善的な態度を強化するものになってしまっていたことを指摘しているようです。
8節のギブアもラマも南ユダ王国のベニヤミン部族の領地に属する町で、北イスラエル王国との国境に近く、北イスラエル王国からの攻撃に備える上で戦略的に重要な町です。またベテ・アベンとはベテルの別名のようです。また角笛やラッパを吹き鳴らすとは敵が攻撃して来たことを知らせることです。ですから、ここでは、ベテルに代表される北イスラエル王国の偶像礼拝とそれに伴う偽りや不品行などの罪が南ユダ王国にもやって来ることを警戒するように、ということが言われているようです。しかし、5節や10節で言われているように、南ユダ王国も同じような罪に陥ってしまい、やがて神様からの裁きを同じように受けることになります。
罪はすぐに伝わっていく強い伝染力を持ったものです。それもいいじゃあないか、とか、それでもかまわないじゃあないか、という態度は結局私たちを罪に引きずりこみ、滅びに至らせるものです。断固として、主のみを神として、主のみに従い、信仰の歩みを全うし、主からの祝福に与かる者とならせていただきましょう。
 中谷建晴



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