聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「その木陰がここちよいからだ。」 (ホセア4:13)

今日のホセア書4章では、北イスラエル王国の罪が指摘されています。
3節では人々の罪のために干ばつがイスラエルの地を襲い、鳥や獣や海の魚までもが、その影響を受けるようになることが預言されています。
罪は心だけの問題ではなく、その人の肉体にも、また回りの人の生活にも、またさらには自然界にも影響を及ぼすものなのです。私たちはそれほどに恐ろしいものである罪を侮っているようなことはないでしょうか。
4節では、だからといって、お互いの罪を責め合ってはいけない、ということが言われています。罪はお互いを責めあい、咎めあうことで解決するものではないのです。まず神様から赦していただき、その神様からの赦しの中で、お互いに赦しあう以外には罪の泥沼から逃れる道はないのです。
4節の最後から10節にかけてでは祭司の罪が問題とされています。けれども、北イスラエル王国の祭司の殆どは、北イスラエル王国が南ユダ王国から分かれた直後、ヤロブアム1世が勝手に任命したものです。また礼拝の中心も金の子牛の像を礼拝するというものでしたので祭司の罪はある意味では当然の結果かと思われます。ヤロブアム1世は、エルサレムに人々が礼拝に行かなくてもすむようにすることで、北イスラエルの独立を守り、自分の立場を守ろうとしてそうしたわけですが、そういう目の前の都合に合わせ、神様の教えに反することをしたことがやがて取り返しのつかない結果を招いてしまったわけです。今の、自分の必要を、神様に従うことよりも優先させることは、自分自身にとって、また後に続く者にとって深刻な結果を招くことになるのです。どんな時にも神様に忠実であることが結局は祝福へとつながって行くのです。目先のことに惑わされず、神様に従い抜いて、備えられている祝福に与かる者とならせていただきましょう。

中谷建晴



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