聖書一日一章メッセージ集


堺大浜キリスト教会聖書一日一章

「アコルの谷を望みの門としよう。」 (ホセア2:15)

今日のホセア書2章では、改めてイスラエルの不真実と、それにもかかわらず、なおイスラエルを愛し、招き入れ、祝福される神様の御真実とが語られています。
2章の1節は1章の10節からの続きで2節以降との間には切れ目がありますので、2章は2節から最後の23節までを一まとまりとして読むのが相応しいと考えられています。
2節以降で北イスラエル王国とその国民が姦淫の女にたとえられています。8節にある通り、イスラエルの人々は、自分たちが現在、ヤロブアム2世の下で繁栄を享受しているのは、イスラエルの神、主、の一方的な恵みによることを忘れ、その恵みを、バアルと呼ばれる偶像を礼拝するために使っていました。これは、夫のお金を愛人に貢ぐような裏切り行為で、これがために神様が恵みを取り去ることが、3節や9節で言われています。
しかし、私たちも同じようなことをしてはいないでしょうか。全てのよいものは神様からの恵みとして与えられたものです。にもかかわらず、恵みを与えて下さった神様に感謝することを忘れ、その恵みを自分のために、また、神様以外の何かのために注ぎ込んでしまっているようなことはないでしょうか。
14節以降では、そのイスラエルをなおも神様が見限らず、やさしく語り、ご自身との親しい関係に、また祝福の中に招き入れて下さることが語られています。15節のアコルの谷は、罪を犯してイスラエルに敗北をもたらしたアカンという人物が処刑された場所です。そういう忌まわしい場所が祝福の場に変えられるというのです。
神様はどんなに神様にそむき続け、どんなにひどい罪を犯して来た者をも、招いていて下さるお方なのです。その招きに答え、呪いを祝福に変えて下さる神様の恵みに与かる者とならせていただきましょう。

中谷建晴




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